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September 19, 2005

ダ・ヴィンチ・コード

ソフィ・マルソーが映画「ダ・ヴィンチ・コード」のヒロイン役を逃して悔しがっている、と朝日新聞に載っていた。

先日図書館で借りてがっかりしたばかりの、所謂ベストセラー。随分長い間待たされて忘れていた頃に連絡が届いた。あちこちで評判なので嫌な予感がしたが案の定の龍頭蛇尾。何だこりゃあ!

冒頭の殺人でのダイイングメッセージが先ず仰々し過ぎる。それでも始めはフェミニスト風なノリで、錚々たる歴史上の人物も仰山登場する割りに宗教臭さも無く機嫌良く読み進めたが、下巻からいよいよ怪しくなってくる。

「キリストの血を受け継いだ一族」とか、「高貴な王族」の、時代錯誤に唖然。

マグダラのマリアが実は「高貴な王族」の娘で、キリストの妻だったと言うのがネタだが、知る限り「血で汚れた王族」しか居ない。殺し合ってのし上った王や帝が自らを高貴だと主張して来たが、私はそれを認めない。「マグダラのマリアがキリストの妻だった」だけなら、笑って読んでいただろう。

血を敬う時代は去ったのだ。親が何者であっても子は恥じる事も無いし、殊更誇る事も無いのだ。子の人生が親によって左右される事はあろうが親と子は別な人格なのだから、誇るなら血ではなく生き方を、精神を誇れ。

後味の悪い本だった。砂糖で包まれた○○。(この悪口は流石に文字に出来ない)

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