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October 23, 2005

ヴィクトリア

右の上腕に1本細い細い毛が生えている。

色も判らぬ位細く、妙に長い。
その毛をヴィクトリアと名付けて愛しんでいた。

昨日抜かれてしまった花の事を考えていて彼女の事を思い出して久しぶりに探してみた。
やっと見付けると3センチ程である。もっと長い場合もあるし、見付からない時もあるのだ。彼女が姿を消すのはきっと洗い過ぎで擦り切れたのだろうと想像している。

私の腕に在ってこそのヴィクトリア、抜け落ちればゴミ。

その差を考える。

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