めがね回収
天満市場に失くした眼鏡を探しに出掛けるべきか。
べきだ。
物は大切に、がモットーではなかったか。
出掛けたくなくて数独に集中するが、詰まった。
それでシブシブ寒空に飛び出す。
天満市場の警備本部や防災センターを訪ねて届けを出す。
心当たりの八百屋にも当たってみた。
有った。
レジ横に置いてあった。
数独が解けるより嬉しい。
天満市場に失くした眼鏡を探しに出掛けるべきか。
べきだ。
物は大切に、がモットーではなかったか。
出掛けたくなくて数独に集中するが、詰まった。
それでシブシブ寒空に飛び出す。
天満市場の警備本部や防災センターを訪ねて届けを出す。
心当たりの八百屋にも当たってみた。
有った。
レジ横に置いてあった。
数独が解けるより嬉しい。
屋内では外しているが外出する際は近視用眼鏡をかける。
見えないわけではないが見落としたくないのだ。
天満市場で買い物していて眼鏡をかけていないのに気付いた。
あれっ?
家を出るときはかけていた・・・・はず。
バッグにもポケットにも、おでこにも無い。
家に帰って探しても無い。
小さな文字を読むには近視の眼鏡が邪魔になる。
かけたり外したりを毎日繰り返している。
家の中で老眼鏡を捜し廻るのは日常茶飯事。
が、ついに来た。
世間は広い、天満市場も結構広い。
大晦日に藁針を探しに出掛けるかどうか、迷っている。
相棒の写真が届いた。
私のカメラは後半容量が足りずに彼女に頼っていたので嬉しい。
カメラを借りて私が撮ったものは食べ物ばかりなので直ぐ判る。
言葉で説明しきれなかった事を語ってくれる一枚がこれ。
「SATOの食卓」12月1日のハノイの焼肉屋の部屋の様子だ。
こちらはその焼肉屋のえぐいばあ様。
布団を丸めたベッドは食材置き場でもある。
この写真を撮った相棒にお金の要求を手振りで行っていたらしい。
友人はこれを当然無視。
用心しているつもりだったが充分ではなかったと思い知る。
ベトナム2日目の夜に引ったくりに遭って気持ちがギュッと引き締まった。
ホテル前の道を横断しようとしていた時の事だ。
ホーチミンシティのバイクの数は凄い。
信号は殆ど無いし有ってもルール無視が甚だしい。
現地人にならってバイクの間をぬって横断しようとしてちょうど道の真ん中に居た時の事だ。
いきなり首を引かれてたたらを踏んだ。
数歩よろめいて何とか体勢を元に戻す事が出来た。
首に掛けていたデジカメを狙われたのだった。
幸いストラップが強くて切れずカメラは首に残った。
相棒によると二人乗りバイクの後ろの若い男だったらしい。
妙にフラフラとゆっくり近づいて来るので変だと思っていたらしい。
我々はちょうど真ん中に居て残り半分を渡るべく思案中で立ち止まっていたのだ。
現地の人は立ち止まらず同じペースで渡り切る。
バイクの方が避けて行く。
つい躊躇して止まったり下がったりする方が危険なのだ。
慣れてくれば判るが立ち止まるのはメチャ目立つ。
今思えば道の中央で立ち止まった我々は良いカモだったに違いない。
部屋に戻ってヒリヒリする首を確認。
ストラップの痕が赤い筋で残っていた。
被害はこの赤い筋だけ、とホッとした。
記憶力に難の有る私だ、メモ代わりのカメラが無ければ旅の記録は無いも同然。
翌日から急にカメラや貴重品の扱いに慎重になって相棒に笑われた。
ところが数日して別の被害を発見。
デジカメのストラップを通していた部分が浮き上がっていたのだ。
強く引かれた結果だ。
それにしてもストラップもカメラも頑丈に作られていて感心。