那覇を歩き倒す
マイルが消失する前にとフラリと那覇にやって来た。
移動は足とモノレール、そのモノレールで新たな発見。
ここは車いす用の電動スロープ位置。
駅員がリモコンで操作すると車体とプラットホームの段差が埋まる。
大阪では折りたたみの渡し板を駅員が持ち運ぶ。
ラクープという装置らしい。
嬉しいハイテクではないか。
車いす利用の方が多かったのも利用価値があるからだろう。
ご存じ石敢當。
以前はT字路突き当りにしかなかった石敢當がアチコチにある。
四つ辻にもよく見かけたが何処かに隠れた細い路地でもあるのかと戸惑った。
これなんか何処かで拾ってきてちょっと置いてます、って風情。
波之上宮に行くのに辻という街を歩いた。
昔の那覇を語るのに欠かせない一帯だ。
顕示欲の大きな人が居るものだと思ったら料亭の跡らしい。
にぎわっただろう昔を思う。
波之上宮の浜は形だけ残して周囲は埋め立てられていた。
以前見た古い写真の面影を探したが、無い。
大きな樹があると安心するが南国の樹は成長が速そう。
第一これはなんと言う樹なのだろう。
街を歩いて随分野良猫に出会った。
公園には必ず居た気がする。
どの野良猫も骨格が分かるほど痩せていた。
この警戒心の強い仔は市場で見付けた。
八百屋で売られていたイヌマキはチャーギと書いてある。
神棚や仏壇に供えるらしい。
謎の縁起物は炭昆布だった。
炭に昆布を巻き付けて「たんとよろこぶ」とか。
正月のしめ飾りにもこれが付けられるらしい。
沖縄の正月って何やら面白そう。
食堂で「いなむどぅち定食」を食べていた。
前の壁のポスターに謎の言葉「チャーガンジュー」。
調べると「元気です」の意味らしい。
「カンジュー=頑丈」だろうが「チャー」がよく判らない。
「ランチパフェ」って何だろうとよく見ると「バフェ」だった。
前後の内容から「ランチビュッフェ」の事らしい。
世界に「ランチバイキング」は通用しないらしいが大阪人に「バフェ」も難しい。
大阪に帰る前におもろ町の博物館を訪れた。
時間が気になって駆け足で見て回った。
沖縄再訪の理由がここにも出来た。
さてさて、
この旅で楽しみにしていた沖縄そばはどこもイマイチでがっかり。
ネットで人気の店などを回ったのがいけなかったらしい。
「地球の歩き方」と一緒で口コミは当てにならない。
味覚の合う人があればその人ひとりの推薦で充分なのだ。
人気投票の得点が理解できないのは讃岐うどんで知っていたのに同じ間違いを犯した。
深く反省。
もうひとつの反省の材料がこれ。
帰宅早々捨てたけれど5,6年前のガイドブックを使った私がいけない。
それにしても表紙がチャラいものは編集もチャラいと思い知った。
深く深く反省。