落花生の花
先日から落花生の花がポツリポツリと咲いている。
今朝もひとつ。
黄色い小さな豆の花。
このベランダで結実してくれるだろうか。
友人に誘われて姫路の円教寺に出掛けた。
簡単なメールにはラストサムライの撮影ロケ地で夏はさわやかだろうとあった。
お寺に泊まるって面白そうと飛びついて「健康道場」については深く考えなかった。
寺は山の上だがにちゃっかりロープウェイで書写山登山。
賑やかな小学4年生一行と相乗り。
姫路市の小学生は円教寺で林間学校する伝統があるらしい。
書写山の山上全体が天台宗のお寺で我々が泊まるのは妙光院。
小学生はお隣の円教寺会館。
講話や食事・宿泊はこの妙光院で行われる。
古びてはいるが縁側もお庭もきれいで広々。
作務衣を着た受講者7人と指導のお坊さま。
炎天下を崖の上の摩尼殿まで上る。
ラストサムライの撮影に使われた常行堂で座禅を行う。
重要文化財の常行堂で初めての座禅体験が出来たのはラッキー。
常行堂は妙光院とかなり距離があって座禅のたびに通う。
初日夕食後の座禅が最高だった。
真っ暗な坂道をゆっくり上がっていってお堂に着く。
昼間と異なり小学生の声も聞こえない。
締め切った堂内は暑く汗が額から驚くほど流れる。
蝋燭の灯りにうっすら照らされた阿弥陀さまの前で座禅を組むのは贅沢な時間だった。
暑さも暗さもスイッチ一つで解決する日常から離れて久しぶりに暗いことを楽しんだ夜だった。
座禅はしかし膝が悪い身には結構辛い。
スケジュール表をよく見ると2日間で5回も座禅が組まれている。
20分間を2~3回、3回目は泣きそう。
合掌して喝を入れてもらって気分転換と足の組み換え。
この重文の大講堂では礼拝行を行う。
大講堂には釈迦像もあるが円教寺を開いた性空上人の木製像も安置してある。
この前に我々がズラリ並んで立ったり屈んだりして礼拝するのだ。
始めて触るお経には仏さまの名前が延々記されている。
100人の仏さまの名前を唱和しながら立ったり屈んだり。
これが一番辛かったというメンバーが多かった。
ただ本格的な礼拝行は1000人の仏さまの名を唱えるらしい。
何時間かかるのだろう、膝が持ちそうにない。
写経も初めて。
般若心経を墨を磨ることから始めて一時間で書き上げる。
立派な文字の下敷きがあっても下手な自分の文字にしかならないのが悲しい。
28日は月に一度摩尼殿で護摩を焚く日。
端の狭めの部屋で呪文を唱えながら炎を見つめる。
向かいに座った幼い女の子の呪文が途切れず続く。
私は紙を読みながらの一時間。
その呪文とは不動真言
なーまくさーまんだ
ばーさらなん せんだ
まーかろしゃな
そわたや
うんたらたかんまん
意味は全く判らない。
座禅・礼拝・写経を行うお堂からミーティング・食事の妙光院までは歩いて10分以上の距離がある。
靴紐を毎度結んだり解いたりは面倒だが往復して楽しい道だ。
次回来るときはスリップオンにしよう。
途中のお地蔵ズが私のお気に入り。
健康道場の意味は終えて理解した。
汗を大量に流し運動量もかなりのもので食事はヘルシーな精進料理と体に良いことばかり。
毒がちょっぴり抜けたような気がする。
座禅の辛さを忘れた頃に再訪したい。
※書寫山圓教寺健康道場は奇数月の27・28日に開催
相撲の地方巡業を観に行ったことがある。
昔々熊本の小学校に通っていた頃の話、
学校行事のひとつではなかっただろうか。
人気力士だった若乃花(初代)が通りかかったのを見付けて我々小学生はワアッと取り囲む。
それを関取の前を歩く若い力士が青竹を振り回し大声で怒鳴りつける。
若乃花は苦虫を潰したような顔。
怖かった。
以来若乃花もお相撲も大嫌い。
気に入らない絞りをもう一度絞り直して藍で染めた。
ゴム手袋をして染液に布を浸けるのだが手袋に穴が開いてしまったらしい。
左手中指の爪が真っ青。
2日経っても色が落ちない。
ところで左手の腱鞘炎は未だ治らない。
染色や風呂、水仕事の際はギブスを外して作業する。
痛む方向に親指が向かぬように気を付ける。
取り外しのきくギブスはお気に入り。
スーパーの帰り道に勢いのよい太鼓の音が聞こえた。
天神祭の願人(がんじ)の打つ太鼓だ。
お祭りが近いので稽古をしている。
みんな真剣。
三人ずつがにらみ合ってタイミングをはかってド~ン!
複数の願人が叩いている筈なのに太鼓の音は一つだけ。
暑い時期のお祭りは苦手だが天神祭の衣装には興味がある。
本番の願人の衣装もきれいで面白い。
前回外科に行った時にいきなり採血された。
おかげで診療費が無暗に高かった。
何の検査かと思っていたのだがリューマチチェックだった。
症状は典型的な腱鞘炎だと言っていたではないか。
当然の陰性。
前回は不意を突かれて血を採られてしまって反省、今日は注射や薬を出そうとしたので拒否。
問診票にアレルギーがあると記入しているのに無視するのが怖い。
マイクロ波で患部を温めるリハビリだけ受ける。
この外科は信用出来ないのでもう通わない。
ギブスをして太極拳教室に行くつもりでいたが熱が出てきた。
37度5分は私にしては高いほうだ。
大事をとって休む。
それにしても水銀の体温計はもう珍しいのではないだろうか。