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June 04, 2005

ライフ・アクアティック

監督とキャストを見て楽しみにしていた。

芸達者が揃って観応え充分で嬉しいが、今回私はウイレム・デフォーに一票。今回のキャストにハズレ無し。凄い。

サラリーマンの私には自営業や芸術家、冒険家の生活が興味深い。ゲージツ家の友人達はお金も時間もたっぷり使って勉強したのにそのゲージツだけでは生活出来ず教員やバイトで凌いでいる。純ゲージツだけで食えるスーパースターは一握り。

今回は海洋探検家の話。冒険の為の資金集めに四苦八苦する主人公。成果を見せないと資金が集まらないのはいずこも同じ。

その昔、お金持ちと庶民がくっきり分かれていた頃はお金持ちパトロンは結構居たものだ。きょう日の成金お金持ちはパトロンにならない。企業は不況で喘ぎメセナどころではない。庶民は中流に成長したけれど現実的なものにしかお金を使わない。

CGの希代な生物やチープな潜水艦はリアルじゃないが、鮫に食われたり海賊と撃合ったりで人がバンバン死んでいくのはとてもリアル。海賊に殺されてしまったライバル隊員達のずらり並んだ墓(海賊が弔った?)がブラック。主人公の息子(?)まで整備不良のヘリコプター事故であっさり死んでしまう。その息子(?)は水葬で送られた。羨ましい。

笑うつもりで観にいったが何かシビアな事考えさせられた。

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