皇帝ペンギン

ペンギンは不思議な鳥だ。

艶のある羽毛は本当に羽根なのだろうかと疑っているが、観終わっても謎のまま。
海の中を泳ぐ姿が素晴しい。氷上のヨチヨチ歩きとの差。
空を飛ぶ鳥のように、或いは泳ぐ魚のように、そのスピードがヨチヨチイメージを打ち砕く。
彼らが本能で目指す生まれた地、その群れの不思議。

映像が美しい。
氷が鳴く音や風の音は必要だが、音楽と擬人化した台詞が煩い。
静かに観せて欲しかった。

逆境ナイン

いやあ、楽しかった。
どうせやるならこれ位派手にやってくれないと。
石碑（？）をパクられたキューブリックも草葉の陰で喜んでいるだろう。

廃部を宣告された野球部のキャプテンが本気で甲子園を目指し、あらゆる逆境に打克って地区予選を勝ち抜いていく。玉鉄が主人公になりきっていて上手い。ちょっとびっくり。
こんなオバカな役は中途半端に演じられると見るほうも恥ずかしいものだが、堂々と演じてマル。