メゾン・ド・ヒミコ
立ち見の42番目だった。小屋が小さいのだ。
ゲイ達の養老院が舞台だが、海辺の瀟洒な元ホテルのロケーションが素晴しい。
作品に矛盾は色々あって、例えば財政難なのに壁の落書きは何度もプロに依頼する。HOTELの看板は掛けたまま。オダギリ・ジョーの部屋は無いのか?、と。
でも、綺麗な部分が沢山あってプラスマイナスするとかなりプラス。
パトロン狒々爺の黒い帽子に目が釘付け、素敵だった。小柄な人なのでバランスがやや悪かったけれど、帽子を選んだ人も被った人も良いセンス。ヒロイン柴咲コウの亡くなった母の写真の帽子も印象深い。
色々な人が居て色々な幸せがあるが、その様々な欲望が他人を傷付けるものでなければ、何でもありで良いじゃないか。
がんばれ、マイノリティ。