ブラザーズ・グリム
テリー・ギリアム作品は外せない。
ただのお伽話では終わらない。主人公がマット・デイモンなのが疑問だが、脇のジョナサン・プライスの健在は嬉しい。他のキャストと凝りに凝ったセットは最高。フランス支配下のドイツ、と言うのがミソで、放浪のイタリア人も絡む。童話の欠片が散りばめられているが、ひとつの話ではない。
グリム童話って結構残酷で、親が子供を森に捨てたり、子供を焼いて食べようとしたり。
子供の頃はアンデルセンも怖かった。
幾重にも重ねた布団の下のえんどう豆に気付かないと、お妃になれないばかりか殺されるのではなかったか。
幼い頃持っていた怖い絵本を思い出してしまった。
大江山の酒呑童子、イザナギ・イザナミ、人魚姫、ピーターパン。どれも怖い話ばかり。
ピーターパンのワニより嫌いだったのはティンカーベル。
三つ子の魂で、いまも嫌い。