カポーティ
無駄の無い映画だった。
「冷血」発表前後のカポーティと殺人者を描いている。
若い頃読んだ「冷血」は怖いドキュメンタリーで、「ティファニーで朝食を」の同じ作家な事が理解出来なかった。
ただ映画「ティファニー・・・」も小説と印象が違う。A・ヘップバーン主演の洒落たイメージの映画に対し小説は哀しい印象を持った。実はストーリーなど憶えていない。印象だけである。
持っている1971年版の「冷血」を再読してみようと思う。
映画で彼の取材に同行するネルは「アラバマ物語」の執筆者で、アラバマでの彼の隣人だったそうだ。「暮らしの手帖」に連載されていたが、乗れない小説だった。映画の中の彼女はカポーティを諌めたりもする頼もしい友人だ。これも読み直してみようか。