
大戦前の上海が舞台でスタッフもキャストも凄い、それに去年上海を旅したので街の歴史に興味もある。
今年1本目に適当か。
1930年代の上海は現在よりもっと多くの色々な立場の人々で構成されていたのか。
共産党・国民党・欧米列強・日本軍・亡命ロシア貴族・ヨーロッパを逃れたユダヤ人。
街を市電が走っていた。
どの辺りをいつ頃まで走っていたのだろう。
久しぶりにモーパッサンの「脂肪の塊」を思いだした。
人の品性って生まれ育ちに関係ないらしい。
そもそも品性は置かれた状況で変わるものでもあるまい。
日常ではなく重大な局面で保ってこその「品」だ。
年配のカップルの話し声に苛立つ自分が小さく思える。