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May 24, 2007

ポリス-インサイド・アウト

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再結成されたポリス、だが私はポリスのファンではない。
スティングのファンなのだ。

が、若かった彼等が成功を掴むまでのドキュメントだというので神戸まで観に行った。

ドラマーのスチュアート・コープランドが8ミリカメラで舞台側から撮った映像は面白い。
時には固定したカメラに演奏しながら語りかけるコープランド、面白い。

映像はホームムービーでしかないが、対象たるポリスと、彼等が辿っていく軌跡がメチャ面白い。

監督のスチュアート・コープランドはチャーミングで賢い人だと思う。
ドラムも好きだったが、人としてもファンになってしまった。

だが私はポリスのアルバムを聴かない。
所々に我慢できないアンディ・サマーズの曲が混じっているからだ。

気分が悪くなるような曲を書くことが出来るのも一種の才能だろうが、私は出来るだけ避けて通りたい。

勿論アンディ・サマーズの人柄を否定しているわけではない。
今回は音楽中心の映画ではないし、大丈夫。

DVDは買いだな、こりゃ。

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May 09, 2007

善き人のためのソナタ

映画好きの友人のお勧め作品。
レディスデーなので女装して格安観賞。

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統合前の東ドイツ、国家保安省と睨まれた劇作家。
巧い役者揃いだが、何故か大変判り易い演出。
深みのある表情を見せるのは保安省局員と劇作家、女優。

劇作家の日常の喜びや哀しみを盗聴する内に劇作家に気持をシンクロさせる局員。
絶望から自殺した演出家にプレゼントされた楽譜、そのソナタを弾く作家。
美しいピアノ曲を聴いてただただ涙を流す局員。

オーウェルが描いた1984年は確かに存在したのだ。
そして、その世界は1989年に一部崩壊している。
未だ日本の隣にスパイと監視・思想統制された国が残っているが。

最後まで暗く悲しい映画かと思ったらサプライズ!
エンディングの密やかな笑みの幸せ。

少し元気になれた。
人は人の幸せのために生きる。

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