善き人のためのソナタ
映画好きの友人のお勧め作品。
レディスデーなので女装して格安観賞。
統合前の東ドイツ、国家保安省と睨まれた劇作家。
巧い役者揃いだが、何故か大変判り易い演出。
深みのある表情を見せるのは保安省局員と劇作家、女優。
劇作家の日常の喜びや哀しみを盗聴する内に劇作家に気持をシンクロさせる局員。
絶望から自殺した演出家にプレゼントされた楽譜、そのソナタを弾く作家。
美しいピアノ曲を聴いてただただ涙を流す局員。
オーウェルが描いた1984年は確かに存在したのだ。
そして、その世界は1989年に一部崩壊している。
未だ日本の隣にスパイと監視・思想統制された国が残っているが。
最後まで暗く悲しい映画かと思ったらサプライズ!
エンディングの密やかな笑みの幸せ。
少し元気になれた。
人は人の幸せのために生きる。