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August 29, 2007

シッコ

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皮肉タップリな表現は健在。
エンド・クレジットにカート・ヴォネガットへの献辞があるのに納得。

ムーアさんは相変わらず行動的。
こんなに楽しい批判方法もあるのだ、と嬉しくなる。

アメリカ人の社会主義に対する思いを代弁するムーアさんが可笑しい。
そして、医療や保険も利益追求に徹するアメリカ資本主義の猛烈さ。

ヒラリー・クリントンは株を上げたかも。
もしかして大統領?
でも、大変そう。

未だアメリカが経済封鎖を続けているキューバが最後に登場する。
グアンタナモ湾のアメリカ基地に拒否されるムーアさんと病人の一行。
彼等がハバナの街を恐る恐る歩くのが面白い。
だって怖ろしい社会主義の国だからだ。

殺風景な薬局だが薬のあまりの安さに一行のひとりが涙を流す。
ハバナの病院はかなりの設備でちょっと意外、良かった。


でも、ムーアさんの語り口を間違って受け止める人も多いかも。
だって満席の観客が笑わないのだ。

レディスデーの午前だったが客層の年齢がかなり高い。
病気は他人事でない世代だった。

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August 15, 2007

魔笛

ケネス・ブラナーの魔笛は戦場が舞台。
第一次世界大戦だろうか。

意外な設定に驚くがちゃんちゃんと進行、凄い。
兵士タミーノもありかも。

戦車に乗って登場する夜の女王の怖いこと。
報復合戦を望まないザラストロの表現が秀逸。

モーツアルトも喜んでくれそう。

ところで、
ザラストロとツァラトゥストラってどちらもゾロアスターつながりって知ってた?

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水曜日なので女性は千円だが
チケットはなぜか小人扱い。

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August 08, 2007

ボルベール

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暑い中を久しぶりに映画館に出掛けた。
館内は寒いくらい、新幹線並み。

ペネロペ・クルスが強烈。
しかも上手い。

デビューした当時も違う意味で印象的だった。
名前は忘れても瞳を覚えている。
か細くて姿勢がよくて硬そうで、ちょっと心配だった。

ペネロペも、健気な女達を書き続けるアルモドバル監督もずい分変わった。
よい具合に変化、昔よりもっと好き。

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