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August 29, 2007

シッコ

2007_08300005

皮肉タップリな表現は健在。
エンド・クレジットにカート・ヴォネガットへの献辞があるのに納得。

ムーアさんは相変わらず行動的。
こんなに楽しい批判方法もあるのだ、と嬉しくなる。

アメリカ人の社会主義に対する思いを代弁するムーアさんが可笑しい。
そして、医療や保険も利益追求に徹するアメリカ資本主義の猛烈さ。

ヒラリー・クリントンは株を上げたかも。
もしかして大統領?
でも、大変そう。

未だアメリカが経済封鎖を続けているキューバが最後に登場する。
グアンタナモ湾のアメリカ基地に拒否されるムーアさんと病人の一行。
彼等がハバナの街を恐る恐る歩くのが面白い。
だって怖ろしい社会主義の国だからだ。

殺風景な薬局だが薬のあまりの安さに一行のひとりが涙を流す。
ハバナの病院はかなりの設備でちょっと意外、良かった。


でも、ムーアさんの語り口を間違って受け止める人も多いかも。
だって満席の観客が笑わないのだ。

レディスデーの午前だったが客層の年齢がかなり高い。
病気は他人事でない世代だった。

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