ノーカントリー
のっけからの殺人シーンにたじろぐ。
いったい何人が殺されてしまったのだろう。
「海を飛ぶ夢」のハビエル・バルデムの怪演が観たかったのだが
山なす死体に辟易して楽しむどころか気分が悪い。
ドラッグと現金がらみの殺人だが
実際にありそうで怖い。
この作品で「ファーゴ」を思い出した。
犯罪に対しての無力感、そして恐怖。
時代設定は1980年。
主人公の保安官は得体の知れない暴力に時代の変化を感じる。
が、それは我々の生きる現代も同じだろう。
原作の「NO COUNTRY FOR OLD MEN」がなるほど、と思わせる。
コーエン兄弟の作品は苦手なのに観てしまう。
巧いとは思うのだが。
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